☆2023年度 春季大会は4月22日、23日に開催されました。
内容につきましては、今年度大会ページご参照ください。
☆ 2023年度 第2回説話・伝承学会奨励賞
春季大会総会にて、奨励賞として下記の論文が表彰されました。
伊 丹 「知玄の人面瘡説話―仏書から医学書、浅井了意へー」『日本文学』第七一巻第八号、二〇二二年八月
評:本論文は、人面瘡説話が医書の単線的な流れの上に伝承されるのではなく、また、仏書の系譜上のみに伝承されるのでもなく、互いに影響を与えあって、内容が変化していったことを明らかにしており、医書と仏書と文学のテクストの交錯する様相を、緻密な資料収集と分析を通じて、着実に示した点、評価される。本論文の中で示された医書と仏書と近世文学のダイナミックな伝承の動的関係性は、今後、医事説話を扱ううえで一つの指標となりうるものと考えられ、今後の研究の在り方を大きく変えるインパクトのある論文として、受賞にふさわしいとの意見で一致した。
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☆委員会 2023年4月22日(土) 10時~12時
☆委員会 2023年4月24日(日) 昼休み
2023年5月19日更新 文責 広報担当 木下資一